キャットドール:岸本斉史がBORUTOについて語る:息子に見せたかったから作った

キャットドール:岸本斉史がBORUTOについて語る:息子に見せたかったから作った

『NARUTO -ナルト- BORUTO NEXT GENERATIONS』が公開から1週間が経ち、中国で『BORUTO NEXT GENERATIONS』の予告映像がいくつか流出した。しかし、「NARUTO -ナルト- ネクストジェネレーションズ」を愛する友人たちにとっては、これらのニュースだけでは明らかに不十分です。 『BORUTO NEXT GENERATIONS』のストーリー展開を心待ちにしている人は、作者の岸本先生の作品に対する感想も読んでみるといいでしょう。

15年に及ぶ連載を終え、今回のアニメ映画制作に参加した岸本斉史先生の心境はいかがでしたか?では、本作の脚本執筆の裏話を聞いてみましょう。

この映画は新世代の忍者の物語である

——ナルトたちの子供たちを主人公にしたこの作品では、ボルトやサラダといった若い忍者たちが、これまでの世代とは全く違う価値観を持っているように描かれているのが印象的です。ハンバーガーショップに行って携帯ゲーム機で遊ぶ彼らの姿は、忍者というよりは現代の普通の子供たちのように見えます。

岸本斉史(以下、岸本):そうですね。ナルトたちがまだ子供だった頃、故郷が不安定な状態だったため、明確には言われていなかったものの、忍者たちの共通の目標は「火影」「上忍」「中忍」になることだった。

しかし、ボルトたちは平和な現代社会に生きており、中忍や上忍になることに意味を見出すことは難しい。 「忍者になる」といった遠い目標よりも、友達と遊んだり、人間関係を豊かにしたりすることの方が彼らにとっては興味深いのです。

──そういう意味で捉えると、ボルトたちは「現代の忍者」とも言えるのですが、それでも「結局は僕らの親と同じなんだな」と笑ってしまう部分もありますね。例えば、ナルトは10代の頃、両親がいなかったので孤独を感じ、いたるところでいたずらをしていました。ボルトも両親の世話を受けられず寂しさを感じていたため、いたずらをしていた。

岸本:やっぱり親子なので、似てるのは当然ですね。環境は違うけど、結局やることは一緒(笑)……。ボルトくらいの年頃の子は「寂しいから一緒に遊ぼう」とか言えないくらい照れ屋で、何をするにも反抗的な態度でやってしまうんです。

「意外なカップル」が誕生した経緯

──ボルトだけじゃない。映画に登場する次世代の子供たちは皆、両親に似た性格を持っています。原作の最終章での意外なカップルの組み合わせは、多くの読者を驚かせたに違いありません。特にシカマルとカルイの見事なコンビですが、このカップルはどうやって誕生したのでしょうか?

岸本:今でも読者の方から「なぜこの2つを一緒にしたのか?本当にナンセンスだ!」というメールをいただきます。とにかく、次の世代のイノシカチョウを作らないといけないので、「ちょっと無理があるかな?」と思いつつも、チョウジとカルイを一緒にすることにしました。

──原作では、チョウジの父チョウザが「自分のような太った男が好きな女性」を「特殊なフェチ」と表現していました。 Jialuyi にもこの特別な趣味があるはずですよね?

岸本:いえ、佳魯には特別なフェチがあるというよりは、単純なフェチなんです。何かに直面した時に決断がしやすく、結婚もしやすいからです。 "わかった。"そんな感じ(笑)。

短期集中連載についての考察

——劇場版公開前に『週刊少年ジャンプ』で短期集中連載され、サラダ、サクラ、サスケの物語が描かれましたね。しかし、昔はサスケをあれほど愛していたカリンさんが、今はサクラとサラダを遠くから守っているというのは驚きです。彼女の精神状態にどのような変化が起きたのでしょうか?

岸本:実はこのパートを描くときに、かりんちゃんの思い出を語る部分にかなりページを割いていたんです。しかし、よく考えた結果、私はそれを切ることにしました。

──回想シーンをカットした理由は何だったのでしょうか?

岸本:記憶の中の状況や情景を描写すると、どう説明しても非現実的に感じてしまうんです。サクラ同様、カリンもサスケに殺されそうになったが、その時カリンを癒したのがサクラだった。実はこの二人、敵対関係にありながらも、お互いの心を理解し合う親友でもあった……そんな二人を私は心の中でイメージしていました。そのため、私は詳細を述べず、読者にカリンの心境の変化を想像してもらうことにしました。というか、私が重点的に取り組んだのは、サラダとサクラとサスケの最後のシーンだったので、そこに重点を置きました。

父親となったナルトは自身をモデルに描かれている

──連載15年の間に、NARUTOが成長するとともに、先生自身の環境も変化してきましたね。以前、ご自身の劣等感をナルトというキャラクターに投影したとおっしゃっていましたが、本作で父親となったナルトにもご自身の影があるのか​​?

岸本:やっぱり、自分の実体験や思いが作品に反映されていくんですよね。ナルトとボルトは、まさに私と息子のレプリカです。一度、原稿を期限までに仕上げられなかったとき、息子から「約束の時間までに原稿を仕上げられるはずだよね?」というメールが届いたことがありました。 (笑)私も忙しくて子どもに気を配れない時があるのですが、この映画ではそういうところを見せたいです。

──お子さんもボルト同様、忙しいお父さんと遊びたいお年頃になりましたね(笑)。ところで、あなたのお子さんは「NARUTO -ナルト-」を全巻読んだことがありますか?

岸本:半分くらい読んだかな。でも、ドラゴンボールのアニメ映画が公開されたので、『NARUTO』を読むのをやめて、『ドラゴンボール』の完全版を見るようになりました(笑)。最近、ついに『ドラゴンボール』を全巻読み終えた。 「これでまた『NARUTO』を読み返してくれるのかな」と思ったら、『ドラゴンボール』を1巻から読み返していました(笑)。やっぱり鳥山先生はすごいですね。

──そうは言っても、このアニメ映画を子どもたちに観てほしいですよね?

岸本:正直に言うと、息子に見せるために作った部分もあります。私は以前、この話題について妻と話したことがあり、妻にも「恥ずかしすぎるから、絶対に他の人に言わないで!」と注意しました。

──でも、今言ってしまいましたね(笑)。息子さんがどう反応するか楽しみですか?

岸本:はい。アニメ映画が公開されたら、プライベートで連れて行って観に行きます(笑)。

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