「東京アニメアワード2014」では、新作『機動戦士ガンダム Gの再征服』を発表したばかりの富野由悠季監督が業界関係者らと対談した。トークショーには富野由悠季総監督のほか、パイオニア(フランスのアニメ関連企業)のセドリック・リテルディ氏、実業家の加藤隆氏(246キャピタル株式会社会長)らがゲストとして出席した。 3人は「アニメーションの未来」というテーマについて議論した。しかし、富野監督は口を開くなり衝撃の発言をした。「アニメの未来を論じているが、アニメに未来はない!」このブラックホールレベルの発言は、観客にも突然気づかせた。しかし、富野氏は、これには一定の前提条件もあると述べた。しかし、老人の考えについていける人は多くなかった... 富野監督「最近源氏物語を読んでいるんですが、この本によると、1000年前にすでに世界は滅びていたらしいんです。もう世界は終わっていると言ってもいいんです! 未来なんて全くないんです! これをわかっていれば、これから先どうなるかなんて議論しても意味がないんです! ……これから先、私たちはどうしたらいいんでしょうか(笑)」(ところで、この文章はどういう意味なんでしょうか……) アニメーションの専門化とリアリティの喪失 なぜアニメーションには未来がないのか?富野監督は「今は専門学校もできて、アニメが専業になった。でも専門家が集まると視野が狭くなる。40~50年前のアニメスタジオには、アニメが何なのかも知らない奴らがいっぱいいた。でも彼らは、アニメ以外の分野でもそれぞれ『リアリティ』を持っていた。アニメーターにそういう資質がなく、アニメが好きだからという理由でプロになるための訓練だけ受けたら、作るものに自由がなくなる!」と語る。 富野監督「しかも今はYouTubeなどもあり、個人でもアニメを作れるようになりました。その結果、作品はどんどん個人的、妄想的なものになってきています。だから、こういうアニメは作品ではなく、個人の日記のようなものになってしまいます。こういうものにアニメの未来が見えるかというと、もちろんノーです。ではディズニーのアニメに未来はあるのでしょうか?ディズニーに洗脳された人たちは『いわゆるアニメはディズニーと同じ』と思って、ディズニー作品のパクリを作り続ける。そんなアニメに未来はないですよね?だから、逃げ場は全くないんです。」 では、アニメーションには本当に未来はないのでしょうか? 富野監督「この状況を打開する方法はあります。それは、我々が無力であることを認め、後世に責任を転嫁することです。これはここにいる全員が考えるべき問題です。しかし、この問題を考えるアニメーション関係者はほとんどいません。」 富野監督も「私は才能のない人間なので、私の経歴を見れば、作品を安定して作り続けるのは難しいことが分かると思います」と語った。確かに、富野監督のキャリアには空白期間がいくつもある。 「作品をコンスタントに生み出せる本当に才能のある人たちもいます。しかし、私たちは一つの事実を認識しなければなりません。それは、これらの作品はすべて同じではないということです(高い水準を維持すること)。」そうです、クリエイターが優れた作品を継続的に生み出すことは不可能なのです。こういう時、クリエイターは「なぜ良い作品が作れないのか」を考える必要がある。そして「何が問題なのですか?」そして、問題の存在を認め、明確に記録しておく…こうすることで、次の世代が問題を解決し、新しい作品を生み出す機会が得られるのです。富野監督が考える「アニメの未来」とは、こういうことなのだろう。しかし、実はこれは日本のアニメに将来性がないという懸念に過ぎないのです。我が偉大な中国では、すべてのアニメーションは未来のスターです。アニメに未来がないと心配する必要はありません。 |
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