宮崎駿の新たなカムバックは制作が難しい。ジブリのプロデューサーは2019年に公開する見込みはないと語る

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が千葉県で開催された「ニコニコ超会議2017」に出席した。宮崎駿監督は復帰後の新作の公開時期について記者団に問われると、2019年に公開するのは非現実的だと明言した。

「ニコニコ超会議2017」の囲み取材で、鈴木敏夫氏は報道陣に対し、宮崎駿監督の新作の進捗状況について「現在、アニメの絵コンテを描いており、20分くらいできています。進捗状況はあまり楽観的ではありません」と明かした。すると記者が、発売日は2019年になるのかと質問した。鈴木敏夫氏は即座に否定した。「誰かがそう言っただけだ。完成するのは不可能だ」宮崎駿監督の新作のタイトルや公開時期について、鈴木敏夫監督は記者団に対し「ノーコメント」と答えた。

宮崎駿監督は、2013年9月に『風立ちぬ』公開後に、加齢による集中力の低下を理由に引退を発表し、今後は長編アニメを制作しないと語っていた。しかし今年2月24日、鈴木敏夫監督は米国でのイベントで、宮崎駿監督が長編アニメの制作を準備していることを明らかにし、事実上の「カムバック」とみなされた。