CATDOLL:NARUTO THE LAST 公開記念 ナルトCVインタビュー

CATDOLL:NARUTO THE LAST 公開記念 ナルトCVインタビュー

『NARUTO THE MOVIE THE LAST』の公開を記念して、NARUTOの声優・竹内順子さんに特別インタビューを実施しました。この映画ではナルトとヒナタの関係の変化やナルトの成長についての考察が中心となっている。

インタビュー内容は以下の通りです。

記者:「THE LAST」はこれまでの「NARUTO」シリーズとは違いますね。恋愛をテーマにしているにもかかわらず、大きな騒動を巻き起こした。まず最初に、初めてご覧になったときの感想をお聞きしたいです。

シュンジ:言葉では言い表せないくらい重い気持ちです(笑)。会場はナルトとヒナタにとって幸せな雰囲気で満たされ、最後には結婚式まで行われました。順子はナルトからかなり取り残されているように感じました(注:順子はまだ独身のようです)。それが悲しみなのか、喜びなのか、それともただ心の中に空虚感があるだけなのかは分かりません。つまり、私にも理解できない感情なのです。

記者:「取り残される」というのはどういう意味ですか?

順子:12歳のやんちゃな子から少しずつ成長してはいたものの、「えっ!? 一気にここまで成長したの!?」 (笑)。例えば、学校に背の低い男の子がいます。好きだとか、他にどんな感情があるのか​​は分からないけれど、急に背が高くなったときは、何かを理解したように「あぁ…」と言わざるを得ない。こういう気持ちってよくあることじゃないですか?おそらくこれに似た感覚だと思います。

記者:夏休みが終わって学校が始まってから会うと、相手の身長が急に伸びているような感じですね。以前インタビューさせていただいたとき、「ナルトに恋してしまったかもしれない」というようなことをおっしゃっていましたね。

ジュンコ:だから、最後にナルトとヒナタの幸せな結婚式のシーンを見たときも、まだ重い気持ちになりました。心が傷ついたように感じますか?しかし、あれから長い時間が経ち、最近DVDを見直して、また違った感想を抱きました。

記者:どのような変化ですか?

順子:それを見て、心構えが変わりました。これはナルトの成長物語としてではなく、ナルトの成長の中の愛の部分だけを取り出した物語として捉えられています。ということで、この映画ではナルトとヒナタの微妙なやりとりや照れくささが目の前に現れ、思わず笑ってしまいました。

記者:意外にも、恥ずかしい告白シーンもありますね。

シュンジ:最初に台本を読んだとき、思わず「わぁ~」ってなりました。ナルトとヒナタが告白するシーンだけならいいんですけど、スクリーンの前のみんながこのシーンを見ていると思うと恥ずかしくて。ナルトくんが可哀想だわ。私はこの時、自分が彼の親戚になったような気がします。まるで甥や姪の告白シーンを偶然見てしまったかのような気分です。吹き替えの時は感じなかったんですけどね。

記者:ナルトとヒナタが付き合うと聞いたのはいつですか?

順子:それははっきり覚えていない。正確にはいつですか?しかし、「THE LAST」のレコーディング前の時期のことは覚えています。今思えば、「ああ、こうなったんだ」という感じです。こういう結末は予想していなかったと言ったほうがいいでしょう。最初はナルトは結局独身になるだろうとずっと思っていました。なぜなら、最終的にナルトが自来也のように一人で世界をさまようことになるのも不思議ではないと思うからです。しかし、ナルトに家族がいたという事実よりも私が衝撃を受けたのは、彼が実際に火影になったことです。

記者:ナルトは火影になれないとずっと感じていたんですか?

順子:だって、「何かになりたい」といつも言っている人は、結局それを達成できないでしょう? ? (笑う)

記者:あははは(笑)。そう言うと、確かにその通りですね。

シュンジ:そうだね。そうは言っても、私はサクラが火影になる姿を想像していました。

記者:「THE LAST」は忍界大戦から2年後、ナルトが19歳の時が舞台です。竹内さんは幼少期から成人期までナルトを演じてきました。あなたの演技は何か変化しましたか?

シュンジ:正直、サウンドを変えようと思っていなかったので、途中からはあまり意識していませんでした。でも、やっぱり身長が伸びると男性ホルモンも増えるので、声帯もどう変化していくのかなって考えていました。さすがに19歳の男性の声というのは私にはちょっと無理があるので、実際に演じるときは演技ばかり気にしていられないんです。

記者:その通りです。

ジュンコ:ボイスチェンジャーがあったら、声を変えようかとも思ったと思います。しかし、ボイスチェンジャーに頼ることはできないので、人間の心に焦点を当てたいと思いました。音を気にするよりも、人の心を伝えることが大切だと思います。

記者:19歳のナルトは、これまでのナルトと比べてどう変わりましたか?

シュンジ:呼吸の仕方が変わったと思います。自然に呼吸ができるような感覚になります。そして、この映画を観た人は、この感情をどう感じ、冷静沈着なナルトを感じることができるのでしょうか。彼は徐々に他人の意見を気にしなくなり、人生に対してより穏やかで落ち着いた態度を身につけてきたように思います。しかし、それはおそらく周囲の環境が変わったからでしょう。 17歳の頃はずっと戦闘中だったから、自分がこういう人間と話していることに気づく前の段階だったのだろう。

記者:日常生活に戻り、気楽になることですね。

順子:とにかく、戦争は終わったから。年齢だけが原因ではなく、環境の変化も原因だと思います。

記者:「THE LAST」はラブシーンも多いですが、戦闘シーンも非常にカッコいいです。

シュンジ:はい。ヒナタが連れ去られ、ナルトが影分身を使って戦い続けるシーンはすごくかっこよかったです。これまで演じてきた幼少期のナルトくんには、アクションに対する反応とともにリアクション音がたくさん追加されています。しかし、このシーンには基本的に含まれていませんでした。例えば、「見て!」「わあ」「えっ!?」等々。こうしたものを追加すればするほど、人は弱く見えるようになります。例えば、サスケはこれまでこのような声を出すことはほとんどありませんでした。そしてカカシ先生には基本的にそれがありません。

記者:はい、そうです。

ジュンコ:一番よく話すのはナルトだよ。そしてこれは常に減少し続けています。だからそのシーンはすごくかっこよく見えるんです。緊張感もあります。そして月面での最後の戦いはもはや人類の戦いとは言えなくなっていた。もう忍者レベルじゃないですね(笑)。

記者:戦いは月で行われ、規模も非常に大きいですね。日向さんのウェディングドレス姿も印象的ですね。

順子:黒いウェディングドレス。かわいいでしょう?そして戦いが続くにつれて、彼らは少しずつ落ちていき、それはとても美しかったです。

記者:映画の最後、ナルトとの結婚式のとき、ヒナタは着物を着てましたよね?

純子:月で着ていた服が洋装だったので、フォーマルな服に着替えたいです(笑)。しかし、着物はまさに私が想像していた通りのものでした。白いウェディングドレスなどは基本的に色がついていません。華美すぎず、気高さを感じさせます。

記者:これは日向家に代々受け継がれてきたものだと言われています。

順子:そういう感じです。次回は花火が着る番です。私はいつもナルトがヒナタの白いウェディングドレスに合わせて紋付羽織袴を着るものだと思っていましたが、タキシードだとは予想していなかったので少し驚きました。それは木ノ葉風のタキシードでした。 (注:紋服と袴は着物の中でも第一礼装であり、白いウェディングドレスと合わせられます)

記者:結婚式にも出席しましたね。まるで自分の息子の結婚式を見ているようでした。

順子:確かに。いつの間にか大人になって結婚しているような感じです。

記者:8月に公開される新作映画「BORUTO」では、ナルトは火影になるだけでなく、父親にもなります。そんなナルトの演技に何の違いがあるのでしょうか?

順子:う〜〜。役職や仕事が変わったと言った方が良いからです。私は責任を負うことを嫌がらない人間になりました。例えば子供の頃、下忍として働いているときも、プライベートでカカシ先生とラーメンを食べているときも、カカシ先生に対する態度は同じでした。しかし、ナルトは成長するにつれて、仕事上の自分とプライベートの自分を切り離し始めました。カカシ先生との会話でもプライベートではとてもさりげないのですが、火影としての仕事をしている時は普段の自分を抑えて話すことが出来ます。大人はみんなこうだと思います。この劇場版ではそれが非常に明確に示されています。

記者:そういえば、ナルトが火影として、そして父親として話すときも、話し方は違いますね。

ジュンコ:ナルトとボルトの関係は、男性同士、父と子の関係に近いですね。しかし、娘のサンフラワーと一緒にいると、父親というのはこういうものなのだろうという印象を人々に与えます。やはり、同性同士の方が友達になりやすいんですね。

記者:その通りです。たとえば、母親と女性は友達のような関係になることが多いです。

順子:はい、そういう感じです。時にはそれはあなたの対戦相手であったり、あなたが嫌い​​な人であったり、時にはあなたが好きな人であったりするかもしれません。しかし、この人は彼自身の母親です。この感覚に似ています。ボルトはナルトが自分の父親であることをはっきりと理解していますが、彼を敵、あるいは憎む人として扱います。しかし同時に、ボルトがナルトを男として扱っていることを強く感じました。ナルトも同じです。年をとっても、人はそう簡単には変わらない。私が10歳のとき、30歳や40歳の人はとても成熟していて大人だといつも思っていました。でも、その年齢になってみたら全然そんなことなくて、全然大人じゃなかったんだって気づきました(笑)。ナルトも同じ気持ちなんだろう。 12歳のナルトがこれを見たら、同じことを考えるでしょうか? 「結婚したら立派な大人になれるといつも思っていたけど、全然そうじゃなかった。」何もかもがいつも順調に進むわけではなく、この点ではナルトとよく似ています。

記者:ナルトの内面はどうだと思いますか? ?

シュンジ:それはおそらく「一人ではない」という感覚だと思います。

記者:「一人じゃないよ」ナルトは子供の頃からいつも孤独を感じていたから、このように考えるのでしょうか?

順子:そんなことはないですよ。彼は心の底では自分は一人ではないと感じていたのだと思います。もし最初から一人だったら、私はおそらく他人に縛られたくないと思うでしょう。たとえ他人から蔑まれ、嫌われているような雰囲気の中でも、誰かと絆を築きたいと思うのは、心の底から「自分は一人じゃない」と感じているからでしょう。ナルトと魂が繋がっているのが大筒木アシュラであり、彼もまた、自分は一人ではないと気づき、その気持ちを大切にしている人です。もしそうなら、ナルトも同じだと思います。

記者:劇場版と並行してテレビシリーズも展開されていますね。そういった切り替えは難しかったですか?

順子:かなり矛盾している気がします。テレビシリーズは、忍界大戦のクライマックスを迎えます。 「THE ALST」は2年後に制作され、まったく異なる2つの雰囲気を反映しています。言うまでもなく、「BORUTO」のような完全に混乱を招くものも。 『BORUTO』の収録が終わってTVシリーズを収録しているとき、しばらくは「ん?」って戸惑っていました。何が起こっているのか理解できませんでした。例えば、『BORUTO』の演技のとき、ナルトのボルトに対する態度は「好きなだけ可愛く振舞ってよ」というものでした。 「私に可愛がってほしいだけ可愛がって」というこのメインムードでテレビシリーズに戻ると、誰が誰に対して可愛がっているのでしょうか?大変なことになるよ。いや、ナルトの今の気分は「守りたい」のはずだ。同じナルトの体なのに、その体に宿る感情が違っていて、戸惑うことも多々あります。

記者:時代が違うので、両方の仕事を同時にこなすのは難しいでしょうね。では、「BORUTO」の見どころをお聞きしたいと思います。

順子:まず、時代が変わっていくというのは興味深いですね。戦争がなければ、あらゆる面が発展します。たとえば、携帯電話やゲームなどです。

記者:ジャンプで連載されていたナルトのスピンオフ『七代目火影と緋色の花つ月』を読んでいたのですが、火影となったナルトがパソコンを操作していたことに衝撃を受けました。

順子:インターネットが発達しているからこそ、スパイ活動の必要性がまだあるということですね(笑)。また、火影岩の後ろにそびえ立つ高層ビル群は、すべてを象徴していると思います。そんな世界では、忍者のような職業や仕事も変化していくかもしれません。今は移行期間だと思います。この過渡期にボルトたちは様々な思いを抱き、様々な活動を行っていくことになるだろう、それがこの映画なのだろう。したがって、この映画の見どころは、まず環境の変化です。もう一つは、そのような環境で暮らす若者たちの思いです。

VIA: Commune 中国語版

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