海外メディアの報道によると、2016年の『君の名は。』に続いて、 》、2019年の『天気の子』から3年ぶりに新海誠監督が手掛けたアニメ映画『すずめいと』が11月11日、日本で公開された。公開3日間で興行収入18億8400万円(約9600万元)を記録し、前2作の好成績を上回り、映画評論家らから称賛を浴びた。本作は、前作に比べ、よりリアルでファンの感情移入がしやすく、監督の野心が感じられる作品だと評価された。 『涼谷遠海』も前2作同様、原作・脚本・監督を引き続き新海誠が務める。本作は、日本各地の廃墟を舞台に、災害の根源を断つために旅に出た少女・鈴谷の解放と成長を描いた冒険物語。 この映画が公開された後、多くの批評家が高評価を与えた。映画評論家の斉藤弘明氏は、本作は新海誠監督の映画作家として新たな次元へ向かう意欲が表れており、ストーリーも非常に魅力的だと評価した。彼は評論でこう書いている。「『災害の中でも生き抜く』というテーマが、数作でますます鮮明になってきた新海誠監督にとって、この作品は到達点にたどり着いたような気分にさせてくれる。震災の描写がどこまでリアルなのか、期待と不安を抱えながら観るが、逃げることもリアルになりすぎることもなく、作品としていいバランスを保っている。作中の動物や小道具の役割も独創的で、今回は日本各地の名所の再現も繊細で心温まる。唐突に感じる部分もあるが、全体のストーリーにはまったく影響せず、軽やかに素通りしていく。死者に捧げるレクイエムのような、一日でも生き延びたいという内容は、往々にして重苦しい気持ちにさせられるが、このシンプルで巧みな表現は幸せな余韻となるだろう。」 映画評論家中沢秀正氏は、この作品を現代の日本人に向けたメッセージに満ちた、よく練られた作品だと評した。彼はレビューでこう書いている。「深い山の廃墟に立つ不思議な扉。扉の向こうから自分の世界に降りかかる災厄を防ぐため、平凡な女子高生が、魔法で椅子に姿を変えられる『ドアクローザー』の青年・颯太とともに、日本各地に散らばる扉を閉める旅に出る。現代日本社会の閉塞感や絶望感を『災厄』に投影し、すべてを諦めかけている日本人に『手放すべきところで手放して、前に進もう』という希望のメッセージを伝えている。今や世界に名だたる日本のアニメーション作家へと成長した新海誠監督。皆の期待にプレッシャーを感じていただろうが、そのプレッシャーの中で生まれた傑作は本当に素晴らしい。」 映画評論家の鍵響氏は、この作品を新たな希望に満ちた、より力強い物語だと評した。映画評では「新海誠監督の前作『天気の子』の人柱に続き、高橋留美子監督の新作『MAO』で語られた要石をフィーチャーした作品。コロナ禍で作られた本作は、災害に直面する人々の希望を描いた物語として、これまで以上に力強いものとなっている。主人公の鈴谷の亡き母を想う心など、原菜々香を彷彿とさせる展開や、謎めいてハウルにも似た颯太を演じる松村北斗のナレーションが、作品への興味を掻き立てた。また、酒場によく似合う伊藤沙里や、チャラ男の芹沢朋を演じる観佐見龍之介も刺激的。MVのような撮影だという否定的なレビューもあるが、懐かしい名曲を多用している点も注目だ。人と人とのコミュニケーションを描いた作品として、終始目を離せない作品となっている」と評している。 映画評論家の村松健太郎さんは、明るい原菜乃花と頼りになる松村北斗が新海誠監督作品の強力なサポートになったと語る。彼はレビューで「この映画はコロナ禍で企画がスタートし、映画館を活性化させるために新海誠監督が頭の中の映画体験を具体化した作品となった。小説が出版されてから2か月以上経っていることからも、あらすじを細かく調べるよりも、没入感を持ってこの映画を体験した方が良い。最初は菜乃花が少し不安そうにしているのが感じられるが、物語が進むにつれて、彼女の力強い姿が劇中の鈴谷と重なる。今回の松村北斗の吹き替えはこれまでの最高傑作と言えるだろう。他の声優陣では神木隆之介らが安定した演技を見せ、懐かしい音楽も見逃せない」と書いている。 「君の名は。」制作より『君の名は。』から10年が経ち、新海誠監督は『君の名は。』を初めて作ったときと比べて大きく変わった。 》は成人男性をターゲットにしていたが、現在、新海誠監督は子供たちにもっと注目している。 「映画を作るにしても、他のものを作るにしても、作り手は、観客に勇気を与えたい、観客に認められたいなど、何かを伝えたい、あるいは期待しているはずです。」 「年齢を重ねるにつれて、自分の社会的立場も変わり、家庭を持ち、子どもも成長していきます。デビューした頃の30歳前後の男性層に向けた作品に比べ、今は子どもに意識を向けています。『天気の子』もこれまでの作品も、“鈴谷遠月”に向けての準備、経験を積んでいるともいえます」 |
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