『天気の子』興収130億元突破。新海誠：次回作を早く撮りたい

日本のメディア報道によると、アニメ映画『天気の子』の興行収入は公開後2か月で130億円（約8億6000万元）を突破した。このほど、新海誠監督と主人公の一人、天野陽菜の声を担当した森七菜がインタビューを受けた。新海誠監督は、できるだけ早く新作を撮りたいと語った。

新作映画が公開されて2か月が経ち、新海誠監督は精力的に宣伝活動を行っているが、前作『君の名は。』を気にする人もいる。新海誠監督はインタビューで「『君の名は。』について、いろいろな意見があるのは事実です。それよりも、主題歌に似た曲が4曲あって多すぎるとか、セリフの時は音楽の音量を下げないと、音楽とセリフのどちらを聞けばいいのかわからなくなるなど、映画のあり方について疑問を呈する声があることの方が気になります」と語っている。

確かに、品質よりも理論を重視する人もいます。新海誠監督は「正しい理論もあるが、選択肢は一つではない。作品の表現方法は多種多様。我々は最も適切な表現方法を考えている。理論に沿わないからダメというわけではない」と語った。

実際、『天気の子』には絶対的な理論教義を破る実践も含まれています。例えば、主人公の少年・帆高の過去は明かされたことがなく、彼の行動は社会規範よりも少女・春菜の気持ちを重視しています。新海誠監督は「もちろん、理論を破ることがこの映画の目的ではない。理論に縛られたり、視野が狭いものになったりするのは避けたいだけだ。帆高の過去については、物語に寄与しないので触れず、理由を探る必要もない」と語る。森七菜さんは「実は制作に参加してから完成するまでこの問題については考えていませんでした。公開後にファンの方から指摘されて初めて気づきました」と語った。

新海誠監督は「映画にはさまざまなテーマがあるが、物語の主軸は少年と少女。二人の間の感情が最も重要だ。確かに帆高の行動には、社会のルールに厳しい人にとって受け入れがたいものがある。厳格であることが悪いわけではないが、厳しすぎる人は自分のスタンスにこだわりすぎて、物語が少しつまらなくなってしまうかもしれない」と語る。

作品公開後の心境の変化について森七菜さんは「公開前に自分の中にあったものが、たくさんの方に伝わっている気がします。私が演じるヒナというキャラクターが、さらに先に進んでいけたらいいなと思います。それに、今はヒナを好きになってくれる方がたくさんいて、ヒナを好きになってくれたから私も好きになってくれる。すごいなと思います」とコメント。

新海誠監督は「映画が公開されて2ヶ月が経ち、ファンの皆さんからはたくさんの意見をいただいていますが、今のところ私のところにはあまり届いていません。『君の名は。』の時も同じでした。2ヶ月以上経ってからいろいろな意見をいただくようになりました。もちろん賞賛もあれば批判もありましたが、それは普通のことなのですべて受け入れています。実際、私自身も劇場で何度も観て、構成を変えたり、同じストーリーやセリフを使って物語をより感動的にしたりと、反省すべき点がたくさんあったので、できるだけ早く新作を撮りたいと思っています。本当に新作を撮りたい。これが今の私の本音です」と語った。

アニメ映画「天気の子」のヒロインの声優は森七菜、監督は新海誠