映画脚本家がディズニーを訴える：『ズートピア』はすべて盗作

ディズニーのアニメ映画「ズートピア」は、昨年、興行収入と口コミの両方で大成功を収め、長編アニメ映画部門のアカデミー賞も受賞するなど、まさに世界的なヒット作となった。しかし、「ズートピア」は最近、問題を抱えているようだ。海外メディアの報道によると、かつて『トータル・リコール』や『See: ザ・フューチャー・イズ・ノット・イナフ』などの有名映画を手掛けた脚本家のゲイリー・ゴールドマン氏が、『ズートピア』が自分のアイデアを盗作したとしてディズニーを訴えた。彼はまた、映画のキャラクターデザイン、テーマ、セリフ、そしてタイトル「ズートピア」はすべて盗作であり、そのアイデアは何年も前にディズニーが放棄したプロジェクトから生まれたものだと信じていた。ディズニーは、ゲイリー・ゴールドマン氏の告発は誤りだらけだと反論し、「彼は自分が関与していない大ヒット映画を非倫理的に占拠しようとした。これは非倫理的な行為であり、法廷で自らの権利を断固として守るつもりだ」と述べた。

ゲイリー・ゴールドマンの代理人を務めるエスプラネード・プロダクションズは、裁判所に37ページの訴状を提出し、ゴールドマンが2000年と2009年の2度にわたり、実写映画「ルーニー」とアニメ映画「ズートピア」を含む「ズートピア」シリーズの構想をディズニーに提案したと主張した。ゴールドマンの物語は、動物たちが擬人化された姿で暮らす世界「ズートピア」を創り出す人間のアニメーターについての物語です。当時、ゴールドマンはディズニーに完全なストーリー概要、序文、キャラクターの説明、キャラクターのコンセプト画などの資料、そして『ズートピア』というタイトルを提供したが、ディズニーはゴールドマンの提案を2度拒否した。

「『ズートピア』はゴールドマンの作品を盗作した。ゴールドマンのテーマ、設定、筋書き、登場人物、セリフを盗作した。中には一言一句盗用したものもあった」とエスプラネード・プロダクションズは訴状に記した。彼らは、「ディズニーのズートピアは、ゴールドマンのズートピアと同様に、人種的に多様な社会の中で気候や人種によって異なる居住地域を分け、誰もが夢の人物になれることを奨励しているが、人種的偏見や恐怖を克服する必要もある」と指摘した。

ディズニーのズートピアの原稿

ゴールドマンは、この映画の主人公を、賢くて楽観的だが、人種のせいで差別を受け、決して真剣に受け止めてもらえないミミという名のリスとして思い描いていた。ゴールドマンは、このキャラクターが『ズートピア』のウサギの警官ジュディに驚くほど似ていると考えた。ゴールドマンのアイデアには、ズートピアのニックのような冷笑的な社会の追放者として設定されたロスコーという名のコヨーテも含まれていた。

ゴールドマン版『ズートピア』とディズニー版のキャラクターデザインの比較:

同時に、ゲイリー・ゴールドマンはディズニーがキャラクターの設定やアイデアだけでなく、セリフまで盗作したとも述べた。ゴールドマンの脚本では、登場人物が「象になりたいなら、象になれる」と言っている。 『ズートピア』では、ジュディが似たようなセリフを言っています。「大きくなったら象になりたい？象になれるわ。ここはズートピア。何でもできるのよ。」

ディズニーのズートピアの原稿